MR-47 サイクロン (速攻)

フィールド上の魔法または罠カード1枚を破壊する。

これぞ王道 サイクロン

皆さんはこのカードを意識したことがあるだろうか。このカードこそ破壊の基本、S-Dですらその存在を認可しているサイクロンである。
破壊という行動はそれこそカードゲームの根本たるものなのだ。

 

コラム

ところでこのカードを表現するとき、皆さんはどのように答えるだろうか。しばし掲示板を徘徊していると「強い」という表現をされている人を見かけることがある。

なるほど、破壊の重要性を認識しているという点で考え方は間違っていない。
確かに的を外してはいないのだが、多少表現に問題があるように思われる。カード1枚を破壊できるから強い、破壊できないから弱いという言い方をしてしまうと、議論の混乱を招くであろう。
あたかも「サイクロンが入っていなければそのデッキは不十分である」と言っているように受け取れるからだ。

さらに言えば、サイクロンのような「カードを1枚破壊する」類のものはどのようなカードゲームでも最も考えられそうなものであるし、あって当然のものだ。その当然、いわば基本を強いと置き換えてしまうとカードゲーム全体の価値観そのものに影響を与えかねない。

実際にサイクロンを入れないデッキだって当然存在する。
そういったデッキが弱いのかと言えばそんなことはない。入れないには入れないなりの確かな理由が存在する。
そういった事実がある以上、このカードは使い分けできるカードと認識できる。
そしてその「誰もが入れるが使い分けすることが出来る」という事実は「強い」ではなく「便利」といった表現を導くことが出来るのである。

あると便利なカード、基本的なカード、強いカード、それぞれの使い分け方を身につけたいものだ。