ラーの翼神竜/神/幻神獣/?:?/10
精霊は歌う。大いなる力、すべての万物を司らん。その命、その魂、そして骸でさえも。

The Sun Of God Dragon

3幻神最後の一枚である太陽神(以下ラー)。原作での所持者はマリク。
このカードの強さはその効果ではない。
それは『行き当たりばったりの効果が神であるというだけでまかり通ってしまうこと』そのものなのだ。 
なんでもありってやつは本当、怖い。


デュエルモンスターズ4の城之内ROMに付属していたおまけカード。後に英語版も登場している。
実際に城之内は神とは縁の無い男であったが、マリクに操られるという話があったおかげでゲーム内の筋を通すことが出来た。

ゲーム内では心変わりと死者蘇生を併せ持った効果であり、
あきらかにネタ切れの臭いがぷんぷんしていた。
それから後に出た原作ではこのカードは3つの効果を持っている。3つも持っているのはすごいみたいな感じに書いてあったが、実際3つ持っているカードは他にもある。むしろOCGのモンスターの効果の 方が遥かにエグイ。


その1つ目の効果は生贄にした3体の攻守をそれぞれ合計した数値がラーのスペックになるというものだった。
正直使えなさ過ぎる・・・。
3体をトークンなどで代用していけば簡単に攻撃力が下がってしまう。
そうそう、その前にまずラーは召喚時に神官文字が現れ、それを解読しなければならない。
この面倒臭さが既に日本人ウケしていない。ここまでマニアックな趣向をとりいれたペガサスに抗議したいところだ。

2つ目の効果は墓地から復活させたときにライフを1にする代わりに払った分を攻撃力に加算するものであった。
つまり初期状態で
8000から7999分支払い、ラーの攻撃力を7999にしてダイレクトをかましても相手を倒せない場合があるということだ。
終わってみれば自分のライフも1なわけである。はっきり言って逆に危険だ。
ちなみにこの効果では攻撃時に相手モンスターを全滅させるっぽい神ルールが発生する場合があるが、作者に無視される場合もある。

最後の効果がライフを1000支払うことでモンスターを1体破壊するというもの。
あれ?開闢ってどんな効果だったっけ?
まぁ、あれだ。パンドラが使ったとある魔法カードの方が強いということだ・・・。
ちなみにこの場合にも攻撃を受けた相手が炎に見舞われるという神ルールが発生する。人の作った紙ごとき(わざと)に人間様が燃やされるのは許せない光景である。火にも水にも弱い紙の神ごときが調子に乗りすぎだ。

そんなわけで神ルール以外は痛くも無い効果ばかりだ。
それでいいのか最強神!