FET-JP021

賢者ケイローン/地/獣戦士/1800:1000/4
手札の魔法カードを1枚捨てる。相手フィールド上の魔法・罠カード1枚を破壊する。この効果は1ターンに1度だけ使用する事ができる。

ケイローンの定理

FETは総合的に質の高いパックだった。このケイローンも優良カードの1枚。

 

効果

手札の魔法カードを1枚捨てる。
相手フィールド上の魔法・罠カード1枚を破壊する。
この効果は1ターンに1度だけ使用する事ができる。

手札の不要な魔法を魔法、罠破壊カードとして使うことができるコストパフォーマンスのよい能力。スペルスピードといった面から見ればサイクロンに劣るが、それでも表裏制限なく破壊できるカードはかなり貴重である。
極限まで洗練したデッキでいらない魔法なんて・・・と思うこともあるかもしれないが、ゲームは常に流動的で、場面によって不要なカードはかならず出現する。それをダラダラと手札に温存して負けてしまうか、先行投資として使ってしまい、次につなげるか・・・プレイヤーの力量が問われるところだ。
当時は
ホルスの黒炎竜 LV8下の状況でも相手の魔法、罠を破壊することができる能力を持つ数少ないカードだった。

このカードは構築環境での採用が多いカードだが、どちらかというと多数のギミックが折り重なるように組み合わされているファンデッキの方が活躍の機会は多い。
例えば、フィールド魔法が間に合っているのに手札に無駄にテラ・フォーミングがあるとか、ブラック・マジシャンがいないのに黒・魔・導があるとか・・・そのような経験は皆さんもある だろう。このようにファンデッキはコンボ性に重点を置いているためどうしても手札に不必要なカードが生まれてしまうのである。
そしてファンデッキはコンボ用カードによってデッキのスペースを取られてしまい、相手の伏せカードやモンスターへの破壊手段をどうしても疎かにしてしまいがちという面もある。これらのやるせない状況を打破してくれるのがこのカード。いわゆる保険というやつだ。

ちなみに、ケイローンのように魔法カードに別の処理法を与え、デッキ全体の効率化を図る手法を”ケイローンの定理”と呼んでいる。類似カードとして召喚僧サモンプリーストスナイプストーカーがある。

デッキ構成

デッキサンプル:暗黒のマンティコアコアキメイル・ウルナイト