LE09-JP001

サイバー・ダイナソー/光/機械/2500:1900/7

相手が手札からモンスターを特殊召喚した時、手札からこのカードを特殊召喚する事ができる。

機械恐竜

実は恐竜族よりも恐竜らしいスタイルをしている、”アルティメットセブンパック”のレベル7機械族モンスター。
今見ると、登場から現在に至るまで注目されない非常にかわいそうなカードである。

 

効果

相手が手札からモンスターを特殊召喚した時、手札からこのカードを特殊召喚する事ができる。

このカードは”手札からの特殊召喚”メタとして設計されたモンスターだ。
手札から特殊召喚されるモンスターとして誰しもが真っ先に思い浮ぶのは、同じ機械族で同じくサイバーの異名を持つサイバー・ドラゴンである。
サイドラは、サイカリバーと呼ばれる安定したデッキも存在しており、非常に多用されているモンスターなので、メインからダイレクトにサイバー・ダイナソーをデッキに加えても取りあえずは召喚する機会を確保できる。
しかし、それでもサイバー・ダイナソーが一切の注目を受けなかったのは、やはり”受身効果”であったことが大きいだろう。
サイバー・ダイナソーは多くの場合相手ターンに召喚される。そうなると相手も対策を立てやすく、また利用しやすいのだ。せっかくタイミングが噛み合っても踏み台にされ、噛み合わなければ生贄2体のバニラモンスター。悲惨である。

もう一方で、”時代が悪かった”という面もある。
サイバー・ダイナソーが登場したのはキメラテック・オーバー・ドラゴンというバケモノが暴れていた環境で、多くのサイバー・ドラゴンは未来融合によって”デッキから墓地へ”送られていた。
これでは手札から召喚する暇も無い・・・。

だが、これらの条件を満たさない、サイバー・ダイナソーにとって非常に噛み合いの良い人気モンスターも存在はしていた。
冥府の使者ゴーズである。このカードの召喚タイミングは自分のターンの場合が多く、且、時代に関係なく手札から召喚される(もはや皮肉でしかないが)モンスターである。
それでもなお、サイバー・ダイナソーが使われなかった理由は大きく2つ・・・

”ポテンシャルで勝てない”

”ダメージステップでは召喚できない”

・・・悲しすぎる。

活用するために

とまぁ、いろんな条件が重なったおかげで構築環境で使われることは無いのだが、もっと全体的な視野で眺めてみるとどうだろうか。
多くの特殊召喚モンスターは”手札から”が基本であることは、今更ながらに疑いの余地は無い。

が、その中でこのカードが戦闘で勝る、つまりは有効的に活用できるカードは半分程度しかないのが現実である。
墓地除外系の下級特殊召喚モンスターやオオアリクイクイアリ、ハーピィ・レディ三姉妹ぐらいならなんとかメタとして機能しそうだが、ぶっちゃけ厳しすぎる。

・・・これから、もし下級の特殊召喚モンスターなどが流行すれば活躍の機会は巡ってくるかもしれないので、一応忘れずにとっておこう。