SD15-JP003

闇竜の黒騎士/光/アンデット/1900:1200/4

1ターンに1度、相手の墓地から戦闘によって破壊されたレベル4以下のアンデット族モンスター1体を自分フィールド上に特殊召喚する事ができる。

ブラックナイト・オブ・ダークドラゴン

アンデットリメイクシリーズの1枚。元ネタは白竜の聖騎士で、青眼の白龍デッキで大活躍する強力儀式モンスターだ。最近青眼の白龍人気が薄いからリストラでもされたのだろうか。
ネーミングは完全に対になっているのだが、光属性なのは何ゆえなのだろう。

 

効果

1ターンに1度、相手の墓地から戦闘によって破壊されたレベル4以下のアンデット族モンスター1体を自分フィールド上に特殊召喚する事ができる。

白竜の聖騎士は自身を生け贄に捧げる事で白龍を召喚する効果と、裏守備モンスターを切り捨てる効果を併せ持っていた。これは儀式モンスターであるという召喚の難しさが可能にしたスペックの高さであることは間違いないだろう。
一方で闇竜の黒騎士は通常召喚できる攻撃力1900のモンスター。その召喚のしやすさからか、能力は一つだけになってしまった。その能力とは”相手の墓地にある下級アンデット限定のリアニメイト”。
相手の墓地まで支配するなんて、アンデットもついに来るところまで来たな、なんてしみじみと感じてしまうわけだが、相手がアンデットを使っていなければただのカスカードになってしまう可能性も大きい。しかも復活させたモンスターがリクルーターだと損するのは自分ってことにもなりかねない。
そんな状況でこのカードは活躍できるのだろうか。その結論は”できる”だ。
その根拠はいくつかある。その一つが同ストラクチャーデッキで登場したフィールド魔法”アンデットワールド”である。

アンデットワールド(フィールド)
このカードがフィールド上に存在する限り、フィールド上及び墓地に存在する全てのモンスターをアンデット族として扱う。
また、このカードがフィールド上に存在する限り、アンデット族以外のモンスターのアドバンス召喚をする事はできない。

墓地のモンスターの属性を変更できるカードはかなり貴重な存在だ。これさえあれば相手の墓地のスナイプストーカーだろうが、終末の騎士だろうが関係なく特殊召喚することができる。
アンデットワールドをベースに作られたサポートカードが闇竜の黒騎士なわけなのだから、その噛み合わせのよさは言うまでもないのだが。

もう一つ、闇竜の黒騎士活躍の根拠としてあげたいのは”アンデットブームの可能性”。
ストラクチャーデッキ”アンデットワールド”の強さはなかなかのものだ。これまで下級モンスターを大量召喚するだけのつまらないウィニー的なアンデットから一変、戦略という方向性を見出してくれている。
そのおかげで更にアンデットファンが増える可能性も大きい。そうなれば、アンデット同士がぶち当たることも珍しくないだろう。
闇竜の黒騎士はアンデットでありながらアンデットメタカードとしての役割も担っており、アンデットが蔓延すればアンデットワールドがなくとも単品で活躍できる機会も増えていくことになるだろう。

カードとしての闇竜の黒騎士

もう一つ、闇竜の黒騎士は我々に強力な武器を与えてくれた。それは、下級アンデットのパワー不足からの完全なる脱却だ。
ゾンビ・マスター、馬頭鬼と最近は攻撃力もだんだんと増加傾向にあったが、攻撃力1900があるのとないのとではやはり種族の安定力も変わってくるはず。パワーを得た新アンデットに注目して行きたい。