VB11-JP002

バイオレット・ウィッチ/闇/魔法使い/1100:1200/4

このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、自分のデッキから守備力1500以下の植物族モンスター1体を手札に加える。

バイオ

紅月カレンみたいなキャラクターのアキが使用する植物族シリーズから、サポートとしてのウィッチが登場。いくらアニメ寄りとはいえ、こいつは・・・。

 

効果

このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、自分のデッキから守備力1500以下の植物族モンスター1体を手札に加える。

ウィッチの名を持つモンスターといえば、古いプレイヤーは黒き森のウィッチを思い浮かべるだろう。実はこのバイオレット・ウィッチはその黒き森のウィッチがベースになっている。このことは”闇/魔法使い/1100:1200/4”というスペックを見ても明らかだ。
ところが、その効果は大きく異なる。守備力1500指定は同じものの、あらゆる状態から墓地に送られれば発動した元ネタと違い、バイオレットが発動するのは戦闘で破壊された時のみ。こいつは弱体化なんてモンじゃない。既に十分すぎるほど植物族のリクルーターはそろっているわけで、それらと差別化を図りにくいのはかなり苦しいだろう(存在意義的に)。

具体的にその守備範囲を考えることにする。現在植物族に存在するリクルーター枠はロードポイズン、キラー・トマト、ボタニティ・ガールの3枚。ロードポイズンは墓地からモンスターを蘇らせるのでちょっと趣向が違うが、キラー・トマトは闇属性の攻撃力1500以下、ボタニティ・ガールは植物族で守備力1000以下のモンスターを 手札に加える。
この中でもっともバイオレットが近いのがボタニティだが(というか、実質的なアイデンティティは守備力1500-1000間のモンスターのみということになる)、黒き森のウィッチの本質そのものを受け継いでいるボタニティとの能力差と対応範囲の差を天秤に掛けたとき、果たしてバイオレット・ウィッチを採用することにどこまでのメリットがあるのだろうか。
この枠に当てはまる主なモンスターは妖精王オベロン、ギガプラント、キラー・トマト、ボタニティ・ガールなど。なるほど、採用率の限りなく高い上級モンスターを補完しているのは大きい。ただ、ギガプラントに関して言えば未来融合で墓地に送り蘇生させてから再召喚するなど、より効率的な戦法も存在しているあたり、完全にボタニティからシフトするまでもいかないのか。
このカード登場時現在の植物族デッキで考えると、1〜2枚挿しておくぐらいが妥当な目安だろうか。各リクルーターのデッキ内での割合はこれから登場するカードによって変わってきそうだ。