強引の窓
サンダー・ボルトと並ぶ遊戯王2大除去魔法の1枚がこのブラック・ホールである。STARTER BOXが品薄で買えない人が多かった当時、パックで手に入る大型除去ということで非常に注目された。とは言え、著者が手に入れたのはEXで再販された時だったが・・・。
禁止カード制定当初は禁止⇔制限をうろうろしていたが、ここ数年は禁止枠で落ち着いている。ホルスの黒炎竜 LV6との組合せでダイレクトアタックを与えるコンボを使っていたのも随分懐かしく感じるものだ。現在、全体除去はブラック・ローズ・ドラゴンなどに受け継がれている。
だが、ちょっとまってくれ。確かにブラック・ホールは環境から姿を消した・・・。
されど我々は今だブラック・ホールに吸い込まれ続けているのだ。
これを読んでいるあなたもこんな引力を感じたことはないか!?
◇なぜか無性にデッキを英語で固めたくなる
◇どうしてもブラマジガールをデッキに入れたい
◇別段欲しいものもないのに、缶コーヒーのついでにパックを買っちゃう
◇大して使えないのにとりあえずカード付きのジャンプを3冊買い
◇金が飛ぶのも構わずDTぶん回し
◇毎日帰り際に特価コーナーをチェック
◇我に返ってみるとよく意味がわからない無限回収キャンペーン
◇好きなイラストレーターのためにアクエリアンエイジを始める
◇好きなタイトルでデッキを組みたいがためにヴァイスシュバルツを始める
・・・なんということだ。
”カードゲーム”そのものが巨大なブラック・ホールだったのか・・・!!
これではいくらブラック・ホールを規制しても財布の中の金は吸い込まれ続ける。しかも、ブラック・ホールの中心、重力が無限大の特異点までうっかり吸い込まれてしまうと人間としてダメになってしまいかねないこの恐怖。
真にブラック・ホールの恐怖から逃れるためには全カードを禁止枠に指定するしかないじゃないか!!
・・・でもまぁよくよく考えれば、反対側の出口から出ればいいだけのことなのか。出た途端また吸い込まれる気満々だけどね(※)!!
※これをリピーターと呼びます。