G6-03

イグザリオン・ユニバース/闇/獣戦士/1800:1900/4
自分ターンのバトルステップ時に発動する事ができる。このカードの攻撃力を400ポイントダウンして守備表示モンスターを攻撃した時にその守備力を攻撃力が越えていれば、その数値だけ相手に戦闘ダメージを与える。この効果は発動ターンのエンドフェイズまで続く。

G6に付属したカードは全部で4種類。
そのすべてが原作者のデザインということが売りのゲームだったのだが、このカードもその1枚である。なるほど、なかなか丁寧に作られたデザインの人馬モンスターだ。
ちなみにこのカードは著者のお気に入りカードの1枚で、5年以上もデッキに突っ込まれていたりする。

 

効果

自分ターンのバトルステップ時に発動する事ができる。このカードの攻撃力を400ポイントダウンして守備表示モンスターを攻撃した時にその守備力を攻撃力が越えていれば、その数値だけ相手に戦闘ダメージを与える。

攻撃力を400犠牲にすることによって貫通能力を得ることができるのが特徴。
裏守備モンスターを攻撃する際などの奇襲に役立つ反面、先に宣言しておく必要があるのでギャンブル的要素を含んでしまう。
本当に貫通能力を生かしたいなら攻撃力1700の貫通能力を持つ激昂のミノタウルスのほうが良い(イグザリオンと並べるとイグザリオンを1800の貫通として生かすこともできる)。

にもかかわらず、イグザリオンが流行に至ったのはなぜだろうか。
それはイグザリオンの魅力が貫通だけに留まらないからだ。そもそもこのカードが流行したのはスケープ・ゴートが3枚積みされていた時期。バンバン増える攻守0の壁を叩くには非常に有効なカードが”貫通”効果だったのだが、貫通モンスターはどれも原則として攻撃力が低く、構築レベルとしては不向きであった。
しかし、その点イグザリオン・ユニバースは攻撃力1800とアタッカーとしての合格数値を誇り、さらに守備に至っては1900の攻撃を耐え忍ぶことができるという、レベル4モンスターしては圧倒的なスペックを誇っていたのだ。
特定の条件でのメタカードとしてだけではなく、常時の主力としての2面性を持っていたことがこのカードの勝因であるといえる。
貫通の際に出る数百のダメージ差よりもモンスターの耐性が受け入れられた結果は、アドバンテージの概念が他のカードゲームよりも圧倒的に重要になる遊戯王特有の現象なのかもしれない。

スケゴの制限化によって構築からは一歩引いているが、守備力の低いモンスターが流行れば再び登場することになるだろう。