鮭
「暗黒界で大人気のジェノサイドキングサーモンの卵。
今回はその魅力についてリサーチしたいと思います。」
こうして私は飛行機で13時間、グアテマラ経由で暗黒界へ足を運びました。
早速現地に入り視察。
とは言え、ここは日本人観光客さえ足を踏み入れることがない暗黒界。スタッフにも緊張が走ります。
辺りには非常にカラフルかつ、グロテスクな住人がうようよ。
下手にカメラのシャッターをお願いでもしてみれば、そのままフィルムをパクられてその変わりに単1電池を詰め込まれてしまいそうです。
しかし、リサーチなしに成果はあがりません。
私は意を決して屋台でチャーシューまんをご所望していた住人に話しかけました。
暗黒界の軍神 シルバさん
「ジェノキンイクラ?ああ、この辺りの人はみんな米の代わりに食しているよ」
・・・なんだか普通に返してくれました。
そこでどこかに家庭的な料理が味わえる店はないかと尋ねると、「らんらん」というお店を紹介してくれました。
当然、私たちはそこへ向かうことに。
車に揺られること3時間。我々はらんらんに到着。
ここは暗黒海沿岸に位置し、非常に新鮮なジェノキンイクラが食べられそうです。
なんでも、店のイクラは店主である暗黒界の魔神 レインさんが毎朝市場まで仕入れに行っているのだとか。
らんらんの定番メニューはジェノキンイクラーメン。
イクラでとった出汁にイクラを入れ、その上にイクラと人口イクラをふりかけた暗黒界ではどこの家庭でも作られる料理です。
セットで注文するとお茶碗に入ったイクラとイクラのサラダが付きます。
私は一口イクラーメンを口に運びました。
すると、なんということでしょう!
口の中で次々とイクラが弾け飛ぶたび、頭の中にふわっとしたような快感が押し寄せてくるではありませんか!
イクラのスープも程好いしょっぱさで食欲をそそります。
かつてこれほどまでに感動を覚えたイクラを食べたことがあるでしょうか、いえ、ありません!
確かに、ジェノキンイクラはとても美味なものでした。
是非、皆さんも暗黒界まで足を運んみてはいかがでしょうか。
使用するために
ワシにはわからん、あほ鮭(じぇけぇ)。
たまにはよかろう、こんなのも。
ちなみに、らんらんというお店の名前は親戚の経営するラーメン屋から拝借。
なお、この物語はフィクションであり、実在の人物、団体とは一切関係ありません。