ゲルニア国物語
相方のゴブリンゾンビがアンデットデッキで必要不可欠なキーパーソンになっている一方で、地味の2文字を独占する孤高のアンデットモンスターがこのゲルニアである。
長らく絶版だったが、アンデットワールドにより再録された。
効果
◇フィールド上に表側表示で存在するこのカードが、相手のカードの効果によって破壊され墓地へ送られた場合、次の自分のスタンバイフェイズ時に自分フィールド上に特殊召喚する。
この効果自体はアンデット族のイケメンことヴァンパイア・ロードが持っていたものと同じである。相手が戦闘以外でこのカードを破壊した場合、再びフィールドに光臨する。
この効果はそのモンスターがウザければウザイほどより強力になる。かつてヴァロンはリクルーターからの上級という即効性が低い攻撃力を補うことで、その能力をフル活用することができた。では、ゲルニアはどうだろうか。
ヴァロンとの違いは下級ゆえに手札から直接召喚できるということだが、先に書いたようにリクルーターに恵まれ、しかも墓地からのリアニメイトが豊富に存在するアンデットデッキに上級と下級の境界線は限りなく薄い。そんな種族の中で、しかもあまりにも低レベルなスペックを誇り、あまつさえウイルスの媒体にもならないようなこのゲルニアちゃんが活躍する機会は・・・
KA I MU
である。せめて自身の破壊でも蘇生できるならまだ手はあったのだが。
このスペックでこの効果を生かすには、フィールド魔法等で随時強化するか、戦闘を行わないデッキ構成が必要になる。でも、ロック環境でゲルニアを採用しなければいけない状況ってなんなんだろう?
S-Dなら、エターナルに使用可能な執念の剣などで極端に強化しまくる”ゴリ押しゲルニアデッキ”なるものを作れそうなんだが。どうだろうか。