ワタポン♪
一番はっちゃけていたドーマ編で遊戯が使用していた”割かし実用的な癒し系コモンシリーズ”の1枚ワタポン。ちなみに同シリーズには他にもクリボーなんかが登録されていたりする。
”コモン”とは言え、モンスターのサイズが小さいだけで当人のレア度、しかも日本語の場合は目玉が眼鏡を突き破ったり、画面を所狭しとばかりにシュビビン飛び回るほどに高い。
いや、ちょっとオーバーすぎるが、それほどまでに珍しいのだ。私のワタポンは残念ながら英語版で、四国の偏狭でも手に入った程度のもの。私的には全然満足なんだけどね。
効果
◇このカードが魔法・罠・モンスターの効果によって自分のデッキから手札に加わった場合、このカードを自分フィールド上に特殊召喚する事ができる。
コイツの効果はなかなかに面白いもので、デッキから手札に加わると特殊召喚できる。
対応カードは強欲な壺といったドローカードだけでなく、クリッターなどの手札にサーチするリクルーターでもオッケーだ。
ただし、ここにも遊戯王独自のからくりは導入されていて、手札に加えられた後別の処理が入ると召喚のタイミングを失ってしまうので注意が必要である(天使の施しなど)。
全体的なドローカードは禁止化の傾向にある現在だが、局地的なドローカードは増加傾向にあるので、デッキタイプによっては十分な活躍の機会が与えられそうである。
生贄としてのワタポン
さて、ワタポンを召喚できたとして、その方向性を考えて行きたい。
例えばまず天使族という枠組みで考えてみよう。
ワタポンが属する天使族は、最近では生贄確保が容易となった種族としての印象が強い。破壊されないマシュマロンや、その上に生贄2体分となるジェルエンデュオなどがその代表だ。
そうなると、ただ単に生贄要員としてデッキに投入することに魅力は薄いかもしれない。
だがそれに同調して、同種族の上級モンスターにも勢いがある。上級モンスターを軸としたデッキを作成したならば、レベル8限定のドローカード”トレード・イン”の恩恵を受けることができ、且生贄としての機能も十分に発揮することができるだろう。
当然、これは天使族に留まらず、あらゆる上級モンスターにおいても同じことが言えそうである。
現環境で言えばD-HERO ディスクガイも貴重なドロー源として挙げられるだろう。特に勢いのある光と闇の竜と組み合わせたデッキならば、光と闇の竜消滅後でも2体のモンスターを場に確保することができるため、次に繋げやすいというメリットが。
他には地道なカード・トレーダーや同名カードを直接手札に加えるジェネーレーション・チェンジ、天使族が墓地でも鍵となる天魔神 ノーレラス系の天魔神デッキでも活躍してくれそうだ。
調べてみた限り、どうやら時代はワタポンにとって良いものへとどんどん変化しているようだ。 安定感という面では確かに疑問も残るカードではあるが、かわいいカードなのでもっと前に出て欲しいところ。せめて再販でもされればなぁ。