結局はペテン師
PP7ノーマルカードシリーズの1枚。
発売当初は非常に期待していたカードでして、実際にデッキに投入していたこともありました。しかし、設定されたルールが不便すぎた・・・。退場はそれほど遅くはありませんでした。
現在ではD-HERO ディアボリックガイという上位互換(しかも無駄に高い)が登場し、全く見る影もなくなってしまった魔法使いですが、ディアボリックの互換として活躍できるのか、少し考えてみることにしましょう。
効果
◇このカードが自分の墓地へ送られた時、このカードを墓地から除外する事で手札またはデッキから「闇・道化師のペーテン」1体を特殊召喚する事ができる。
上位互換であるD-HERO ディアボリックガイの効果は発動タイミングが限定されておらず、好きなときに召喚することができます。おまけにデステニー・ドローとのコラボによりデッキに投入すること自体が加速へと結びつきます。
ところが、このペテン師は墓地に送られたときにのみ発動し、尚且つその状況も適切な場合に限られます。このタイプのカードは融通の利かないことほどデメリットに結びつくことはありません。
結論:この2枚を同じ路線で考えてはいけない。
早々と結論を出してしまいましたが、ペーテンは全くの別物。ポストなどと考えてはいけません。 ペーテンはペーテンと割り切って使いましょう。働きが異なれば必然的に役割も変わってくるはずです。
効果判定
わかりにくいのが「どのタイミングなら発動できるのか」ということ。そこでざっと上げてみると・・・
◇戦闘で破壊され墓地に送られた場合→発動可能
◇手札調整で墓地に送られた場合→発動可能
◇カードの効果によって墓地に送られた場合→ケースバイケース
◇手札から墓地に送られた場合→ケースバイケース(暗黒界とは異なる)
◇生贄召喚の生贄にした場合→発動不可
◇死のデッキウイルス媒体など、コストとして墓地に送られた場合→発動不可
◇おろかな埋葬で墓地に送られた場合→発動不可
このカードは代打バッターと同じようにすべては発動タイミング次第で発動できるかどうかが決まります。
判定→使用プラン→デッキ構成
問題は不可の部分で、大抵の動作が制限されてしまいます。
また、ケースバイケースの部分もわかりにくさからこのカードを嫌煙する一つの要因になっています。
特に生贄召喚では発動しない裁定はこの種のカードには致命的で、生贄確保のカードとして考えるなら相手ターンをしのぐために1度使うことができれば良し(デッキ圧縮のおまけ付き)として考える程度にとどめておきましょう。
完全に壁として使用する前提なら3連チャン使用して全然構わないのですが、そのためにデッキスペースを3枚分も使うべきなのかというのは疑問が残ります。デッキ圧縮というお題目で見ても犠牲にするものが多いですね。
味方殺しの女騎士なんかとの組み合わせはグッジョブなのですが・・・。
というわけでたどり着いたのが、デッキ自体をペーテンの得意とするリクルートと除外に対応させ、全体からペーテンを使いやすくすることを目的にしたデッキ。
ペーテンが例え足を止めてしまったとしてもD・D・Mによる除外からの召喚、転生の予言によるデッキへの帰還などのギミックにより再活性させます。
デッキサンプル:
モンスター |
魔法 | 罠 |
---|---|---|
上級 混沌の黒魔術師 ネフティスの鳳凰神 サイバネティック・マジシャン D・D・M×2 |
サイクロン スケープ・ゴート ディメンション・マジック×2 ライトニング・ボルテックス 押収 強奪 光の護封剣 早すぎた埋葬 大嵐 封印の黄金櫃 抹殺の使徒 貪欲な壺 |
リビングデッドの呼び声 激流葬 死のデッキ破壊ウイルス 聖なるバリア−ミラーフォース− 転生の予言×2 破壊輪 |
下級 霊滅術師 カイクウ×2 キラー・トマト×3 クリッター N・グラン・モール 闇・道化師のペーテン×3 ネフティスの導き手 執念深き老魔術師×2 見習い魔術師×2 |