第5の帝
地帝の登場から早2年半。満を持してようやく第5の帝が登場した。その名も”風帝ライザー”。
帝は種族、属性の基礎を作り上げる上でかなり重要なポジションにあるモンスターだ。このカードが登場しなかった間、遊戯王は停滞していたといえるかもしれない。
そう、今ようやく遊戯王は動き出したのだ!!・・・と”このカードの登場”に対する著者の期待は大きい。
実は風帝自体はこれまでデマで何度か登場したことのある帝で、やはりデマ風帝もバウンス効果を持っていた(ちなみに、著者の記憶では場のカード2枚を手札に戻すというもの)。
風→バウンスのイメージはかなり前からユーザーに植え込まれていたものらしい。オリジナルが後出というのはなんともかっこ悪い話であるが・・・。
風帝ライザーは鳥獣族が指し示すとおり、鳥の意匠が各部に見られる帝だ。フェイスカバーや足、爪などはまさに、といった感じ。
翼ではなくマントなのは”帝”らしさを出すためだろうか。
マントは円状のボディに密着され、両腕の稼動の妨げになっているような気もするが、そこはカーテンレールをかませることで問題を解決しているに違いない。
なんとなく、レ○アースに登場したウィンダムにも見える・・・あ、もしかして羽根じゃないのはここにあるのか?
効果
◇このカードの生け贄召喚に成功した時、フィールド上のカード1枚を持ち主のデッキの一番上に戻す。
場のカードを1枚戻すことができる。
そのままではアドバンテージを稼ぐことができないように見えるが、”デッキの一番上に戻す”ということは次のターンのドローを防ぐということであり、つまりアドバンテージを稼いでいることになる。
この効果はもちろん自分に使用することも可能だ。場に置き去りにされた表向きのリビングデッドの呼び声なんてのはまさに絶好のターゲットだろう。
その他、E・HERO エアーマンなど別途アドバンテージを取れるカードと組み合わせればアドバンテージを失うことなくカードを再利用できる。鳥獣族なので激昂のミノタウルスで貫通を得たり、ハーピィの狩場で強化したり・・・と利用する手立ては多い。
相手のモンスターをデッキの一番上に戻した場合、徴兵令への流れが面白い。
徴兵令
相手のデッキの一番上のカードを1枚めくる。めくったカードが通常召喚可能なモンスターだった場合、自分フィールド上に特殊召喚する。それ以外のカードだった場合、そのカードを相手の手札に加える。
デッキ構成
今回のデッキは風帝ライザーを使いまわすことがコンセプトだ。その鍵となるのが”門前払い”。
門前払い(永続)
フィールド上のモンスターがプレイヤーに戦闘ダメージを与えた場合、そのモンスターを持ち主の手札に戻す。
バウンスしてがら空きになった相手に戦闘ダメージを叩き込み、風帝を手札に戻す(※ハーピィの狩場+ハーピィで同じことをすると毎ターン魔法、罠を破壊できる)。
洗脳−ブレインコントロールやスナイプストーカーなどと組み合わせながら毎ターンこの作業を続けていくとやがて相手のカードは尽きてくる。
そして最終的に暗黒プテラ+謎の傀儡師+血の代償の無コスト永久生贄確保戦術を整え、1枚のカードをループさせることしかできなくなった相手に帝の攻撃を叩き込んでいき、勝利する。
相手が躍起になって手札にカードを温存する体勢をとった場合の処置として炎帝にもご登場いただいた。
かなり無理やりなデッキなのだが、風帝のバウンスとドロー封じを実感する上では面白いのではないだろうか。
デッキサンプル:
モンスター |
魔法 | 罠 |
---|---|---|
上級 炎帝テスタロス×2 風帝ライザー×3 |
サイクロン デビルズ・サンクチュアリ×2 ハーピィの狩場×3 強奪 光の護封剣 洗脳−ブレインコントロール×3 早すぎた埋葬 大嵐 封印の黄金櫃 貪欲な壺 |
リビングデッドの呼び声 ゴッドバードアタック×2 激流葬 血の代償 聖なるバリア−ミラーフォース− 門前払い×2 |
下級 ハーピィ・クィーン×3 ハーピィ・レディ1×3 スナイプストーカー 謎の傀儡師 クリッター 暗黒プテラ×2 ダンディライオン |