COLLECTIVE
<趣旨>
デッキ枚数が40枚がベストであるとは誰が決めたのだろうか?という疑問から40枚を大幅に超えたデッキを作成した。
このデッキは一般的な考えから離れて、また比べる感じで使用することでデッキ枚数の真意を本当に理解することが目的である。
一般的にデッキ枚数は40枚がよいと言われている。
それはコンボを決めることができる確率が高いためだとか、特定のカードを引く確率が高いだとか・・・いわゆる確率論から来る正論である。
しかし確率論の歴史を開いてみれば、かのアインシュタインも確率波動に対して異を唱えた経緯(※)もあるように、異論があっても不思議ではないテーマだ。今回はあえて正論に異を唱えてみようではないか。
<重要ポイント>
今回重点を置くのはズバリ「超過枚数デッキの利点」である。
デッキが切れないなんてのが、まぁよくある意見ではないかと思うが、本当の超過枚数デッキの怖さは別のところにある。
それは膨大なギミックを組み込むことが出来るその容量そのものなのだ。
転じて膨大なギミックを含むデッキは相手に戦術を悟られにくいというメリットがある。
このゲームでは対戦する場合には相手のデッキ傾向を予測し、それに合った対処を施すということも重要な課題となるのだが、デッキの枚数が多いことはその感覚を麻痺させることが出来るのである。
<正論に対しての対処法>
それは、『デッキのスケールを変える』ことだ。
う〜んわかりやすく言うと、モンスターや魔法、罠の比率を変えずにデッキを拡大させるということ・・・といえば良いだろうか。
コンボ成功率という問題も、スタンダードのようなその場で与えられたカードでプレイしていくデッキにはまったく問題の無い話であるし、一枚しか入れることが出来ないカードも同類効果を持ったカードが多数存在する現在では代わりを用いることなど容易であろう。
こうすることで破壊力、デッキ廻り等を維持したままデッキ枚数を増やすことが出来る。
<EXギミック>
とは言え、あまりコンボを狙っても使いにくいだけである。ここでは1枚あればギミックとして成立するものが使いやすい。・ガジェットシリーズ
このカードはむしろ手札に1枚あればよい、いや1枚以上無いほうがよい不思議なシリーズだ。
このデッキで使えばちょうどいい保持率になる。・展開シリーズ
俗に言う展開系。デッキ圧縮よりもアドをとることがメイン。
モンスター | 魔法 | 罠 |
上級 エンド・オブ・アヌビス×2 氷帝メビウス×3
下級 |
サイクロン スケープ・ゴート テラ・フォーミング ブラック・ホール ライトニング・ボルテックス 王家の眠る谷−ネクロバレー×2 強奪 強欲な壺 光の護封剣 手札抹殺 収縮 洗脳−ブレインコントロール×3 早すぎた埋葬 打ち出の小槌 大嵐 地砕き×3 撲滅の使徒×3 抹殺の使徒×2 |
リビングデッドの呼び声 激流葬 砂塵の大竜巻×3 邪神の大災害×2 和睦の使者 炸裂装甲 |
このデッキでは墓守、ガジェット、帝、墓地ジャマー、除去をミキシングビルドしてみた。
このデッキを使ってみて、本当にデッキが膨張することで弱くなるのかということを確かめてみて欲しい。
実は意外に戦えたり、やっぱりだめだったり、結果はいろいろあると思うが一番大切なのは「疑問に思ったらまず試せ」ということを再認識して欲しい。
※ちなみにその時のアインシュタインの話。
箱に猫が入っている。この箱は宇宙線が当たると毒ガスが出る仕組みである。確率でいうと70パーセントで死亡し、30パーセントで生きている。
ここでアインシュタインが言ったのは『70パーセント死んで30パーセント生きている猫を出してみろ』ということだった。彼は万物には理由があり、確率などでことは起こらないということを言いたかったようだ。