遊戯王☆SELF-DISINTEGRATION

意識せずともあり続ける存在『ＡＩＲ』

2006年Ｖジャンプ10月号付録『Ｅ・ＨＥＲＯ　エアーマン』。その強力な効果はもはやＨＥＲＯの枠を超えており、あらゆるタイプのデッキに組み込むことができる。
事実その存在意義は大きく、これから暫くよく見かけることになるであろうカードだ。
今回はこのカードを使ったデッキ構成についてまとめることにする。

　

パターン構成

奇しくも、現在のスタンダード系のデッキは数種類のカードパターンからそれぞれを 積むいう一目見て目的が明確にわかる構成が多い。このカードもそんなパターンの1つであろう。
この傾向は『ただ制限カードで組めば強い』という昔の型とはまた別種であり、カードゲームとしてはよい方向に向かっているのではないだろうか。

パターンを挙げると以下のようになる。

・墓地操作系

霊滅術師　カイクウ
閃光の追放者

これらは決して除外するコンボを意識したものではなく、キメラテック・オーバー・ドラゴンやカオス・ソーサラー 、森の番人・バブーン対策が第一焦点になっている。頻繁に出てくるものに対しての対策になるわけだから3枚積むことに何の不思議も無い。
攻撃力が高いのももちろんだが、挙げた2枚以外にも多くのカード対策になるので、流行が起こるたびに対策カードとして取り上げられる万能カードである。

・リクルーター系

キラー・トマト系統
ハイドロゲドン
見習い魔術師

これらのカードの利点はもちろん「モンスター切れを無くす」→「場アドを取るor保つ」。ハイドロゲドンは閃光の追放者が出ているときにも問題なく使うことができ、対ガジェットとしても評価が高い。
見習い魔術師は自身のほか聖なる魔術師やネフティスの導き手といったカードに繋がる。

・上級関係

サイバー・ドラゴン
氷帝メビウス
砂塵の悪霊

サイバーは上級としてカウントする必要は無いのかも知れない。それまでのリボルバー系の攻撃力の低さを補うのにも一役かってくれた。

・効果モンスター全般対策

死霊騎士デスカリバー・ナイト

・リボルバー系

ガジェ系統
Ｅ・ＨＥＲＯ　エアーマン
黒蠍−棘のミーネ

いわゆる手札から「モンスター切れ」を無くしていくタイプ。

　

REMOVE／ＡＩＲ

こういったパターンをそれぞれ組み合わせることによってある程度のデッキを作ることができる。もちろん、最善の組み合わせを見極めるためには試行錯誤が必要になってくる。

今回の制限改訂で未来融合−フューチャー・フュージョンが制限になったわけだが、それでもキメラテック・オーバー・ドラゴンの存在意義が消えたわけではない。
そのことを考慮して、今回は墓地操作の2枚を考慮した形でのＥ・ＨＥＲＯ　エアーマンデッキを考えることにする。

　

ネクロフェイス

さて、Ｅ・ＨＥＲＯ　エアーマンのガジェとの大きな違いはそれぞれの全体を占める枚数だ。9：3の比率になるわけだからガジェのように何度も使えるわけではない。
そこで墓地操作を利用する。いや、厳密には除外によって再利用の機会を得る。ネクロフェイス使うことで除外カードをデッキに戻し、Ｅ・ＨＥＲＯ　エアーマンを再利用しようという魂胆だ。
ガジェとの大きな違いは増援によるサーチができること。枚数が少なくともデッキにさえ戻れば単独サーチも可能である。
ネクロフェイスは回転のよいデッキにぶち込めば戦力としても期待できる。相手がリボルバー式のミラーデッキなら影響力は倍だ。

　

異次元の生還者

リボルバー系の『次を呼ぶ』効果にならぶ『次がある』効果を持つのがこのカードである。
砂塵の悪霊と組み合わせれば非常によいパンチとなり、ハイドロゲドン対策としても期待できる。

　

封印の黄金櫃

タイムカプセルの上位互換であるこのカードの期待は高い。
タイムラグがあるとはいえ好きなカードを持ってくることができるのは楽しい。これがあればデッキに1枚しか入っていなくてもカードを活躍させることが可能だ。また、ネクロフェイスとのコンボも存在しているのも面白い。
ある意味でこれからのＫＥＹになってくる可能性もある。

　

対リボルバー

ミラー戦においてはこの再利用デッキはまさに終わりの無い殴り合いと化す。
しかし、いくらデッキに戻っても引けるカード、装てんできるカードは互いに大差は無い。流れを次元に持っていくことができれば必ず有利に働くだろう。

REMOVE／ＡＩＲ

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