S-Dデッキはただ使って楽しむだけではありません。使う中にも役に立つことが隠されています。
あるコンボの実用性を見たいときなど、普通はデッキにそのギミックを導入して検証することが多いと思いますが、スタンダードに入れた場合ではやはり必須系のカードの割合が多いために大掛かりなギミックを導入できないことが多々あります。
しかし、S-Dではデッキに大量のスペースを確保できるため、大掛かりなギミックはもちろん小さなギミックをいくつも導入することができ、デッキを開発する上で非常に便利な面があります。
願わくば、デッキビルダーの方々にも原案段階で使用するデッキとしてS−Dを取り入れてもらいたいものです(笑
デッキを考える上でのデッキ比率
使い方の項目とは話が若干ずれてしまいますが、デッキの比率について触れておこうと思います。
この場合の比率はモンスター、魔法、罠の比率ではなく、スタンダードとギミックの比率。勝ちとファンの比率とでも言ったほうがわかりやすいでしょうか。
たとえば勝ちにのみこだわる人の場合その人の比率はいかなるものであるべきだと思いますか?
勝ち:ファン=10:0
のんのん。否!断じて否!!
勝ちが10割ということは余計なものを排除するということです。ということはデメリットを含むものを避ける、つまり使用するカードを大きく偏らせることになります。
ところが、デッキを考える上でこの比率は問題なのです。
世に出てくる画期的なデッキを開発される方々は果たしてこんな比率で物事を考えているでしょうか。おそらく、それはないでしょう。こんな比率でデッキを開発していたら、度肝を抜くカードをデッキに取り入れることなどできないでしょう。
私は勝利比率を10とする人は既存のデッキを使っているだけであり、デッキ開発という面では何も考えていないのではないかと思うのです。
強いデッキを作りたいならば、勝ちだけにこだわることは止めたほうがよいでしょう。