LE5-010

ヴィクトリー・ドラゴン/闇/ドラゴン/2400:2000/8

このカードは特殊召喚できない。自分フィールド上のドラゴン族モンスター3体を生け贄にして生け贄召喚しなければならない。このカードの直接攻撃によって相手ライフを0にした場合、このカードのコントローラーはマッチに勝利する。

勝利

かつてMACVやVドラロックといった多くのデッキが考案された、ある意味最強最悪の楽しいモンスター。LE収録だが、後にレリーフ版が登場している。これを最初に考えたときはあそこまで強くなるとは思っていなかったに違いない。個人的にはかなり好きなんだが・・・。

注)このページは2005年頃に公開されていたVドラデッキのページを再編集したものである。

効果

このカードの直接攻撃によって相手ライフを0にした場合、このカードのコントローラーはマッチに勝利する。

マッチ勝利という、ルールを捻じ曲げた能力を持っている。ちなみに同様の効果は現在では世界大会の上位入賞モンスターたちに対象の種族を変化させた上で採用されている。
ex)METEO THE MATCHLESS
,QUEEN OF FATE・ETERNIA,TESTAMENT OF THE ARCANE LORDS

マッチっていうのはなんやねん、という人のために説明すると、公式戦は1人の対戦相手に対して3回戦うことになっており、この3戦セットを1マッチという。そのうち2回勝利するとマッチに勝利するということになる。
で、もし1戦目でヴィクトリー・ドラゴンにより勝利を収めた場合、残り2試合を行うことなくマッチに勝利することができる、ということだ。1戦しか行わないような野良試合では全く意味をなさない効果だが、だからこそ公式戦において威力を発揮することになった。

自分フィールド上のドラゴン族モンスター3体を生け贄にして生け贄召喚しなければならない。

このタイプのモンスターは代表種族を3体生け贄に捧げる事で召喚する事ができる。これを基準で考えると考察する側としては非常に楽しいのだが、デッキとしての能力は正直かなり低くなってしまう(ちなみに、このサイトで世界大会限定カードの考察はこの方向性で書かれている)。
ドラゴン族を集める手法は各種族の中では恵まれているほうで、例えドラゴン族がデッキに存在していなかったとしても竜の血族1枚で簡単に種族変更を行うことができる。また、時代が時代なら
魔導サイエンティストデス・デーモン・ドラゴンを3体並べることでも簡単に召喚する事ができた。
墓地から蘇生するドル・ドラはもちろん、現在では
DRAGON ICEレッドアイズ・ダークネスメタルドラゴンスターダスト・ドラゴンも生け贄要員として大活躍してくれることだろう。

Vドラロック

MACV開発以前のVドラゴンを活用したロックデッキ。ゲーム開始直後にデッキをブーストして勝利を収めるMACVと異なり、ロックを張って相手の動作を封じた後にじわじわと相手を追い込んでいく。

最も根本的なロックとして 挙げられるのが刻の封印+闇の仮面+月読命のロック。刻の封印で相手のドローを封じ、闇の仮面で刻の封印を回収し、月読命で闇の仮面を再利用する。このロックが掛かれば相手は新にデッキからドローすることができなくなり、文字通り時が停止する。
そこにカウンター罠やグラヴィティ・バインド−超重力の網−といったロックカードを併用することで相手のあらゆる動作を完全に防ぎ、その間に相手のライフを削り、最後にVドラゴンでフィニッシュする、というのがデッキの勝利パターンである。

デッキ構成

例によってデッキは当時のものなので現在のレベルで組み替えることすらままならないものだが、禁止カードには時代の英知が詰まっているのでたまに引っ張り出してみると面白いものである。

デッキサンプル:

モンスター

魔法
上級
ヴィクトリー・ドラゴン
サイクロン
スケープ・ゴート
非常食
レベル制限B地区×2
苦渋の選択
強奪
強欲な壺
死者転生
早すぎた埋葬
大嵐
天使の施し
月の書×2
グラヴィティ・バインド−超重力の網−×2
神の宣告×2
リビングデッドの呼び声
現世と冥界の逆転
刻の封印×2
竜の血族
光の護封壁×2
強制脱出装置×2
下級
ステルス・バード×2
聖なる魔術師
月読命×3
クリッター
闇の仮面×3
デス・ラクーダ×2