VJMP-JP025

キメラテック・フォートレス・ドラゴン/闇/機械/0:0/8

「サイバー・ドラゴン」+機械族モンスター1体以上
このカードは融合素材モンスターとして使用する事はできない。フィールド上に存在する上記のカードを墓地に送った場合のみ、融合デッキから特殊召喚が可能(「融合」魔法カードは必要としない)。このカードの元々の攻撃力は、融合素材にしたモンスターの数×1000ポイントの数値になる。

不条理/理不尽

これまでゲームを大きく捻じ曲げてきたカードは数多いが、それでもそれらのカードたちは筋の通ったカードだった。
だが、キメラテック・フォートレス・ドラゴンはゲームの理念すら捻じ曲げてしまう、最凶カードとして光臨してしまった・・・。

 

効果

「サイバー・ドラゴン」+機械族モンスター1体以上
フィールド上に存在する上記のカードを墓地に送った場合のみ、融合デッキから特殊召喚が可能(「融合」魔法カードは必要としない)。

このカードの悪しき点は相手フィールド上のモンスターも融合素材として使用できてしまうということ。 相手の場にサイバー・ドラゴンとその他機械族が存在すれば、例え自分がモンスターを1体も召喚していない状態であっても一気に形成が逆転してしまう。
サイバー・ドラゴンは非常にポピュラーなカードなので、隙あらばいつでも融合を狙うことが可能だ。当然、その逆もしかりである。
このクソ効果のおかげでアドバンテージの概念と機械族の信頼性はぶっ壊れ、サイバー・ドラゴンは最悪の諸刃の剣と化した。同じように相手の場のモンスターを生贄に捧げる
溶岩魔神ラヴァ・ゴーレムのデメリット部分を考えれば、異常性はよくわかると思う。

このカードがあれば、強制転移や死のマジック・ボックスは一方的にアドバンテージを取れる計算になるし、相手モンスターを蘇生させるミス・リバイブやダークファミリアも有効に活用できる。 オーバーロードからの次元融合も強力だ。

このカードは融合素材モンスターとして使用する事はできない。

ポイントは2つ。 キメラテック・フォートレス・ドラゴンは融合カード無しで召喚できるため、結果として何のアドバンテージも失わずフィールド及び墓地に存在する機械族モンスターの数は1体増えることになる。 これは本来オーバーロードからのキメラテック・オーバー・ドラゴンに非常にプラスとなる効果だが、残念ながらそれは許されていない・・・というのが1点。
2点目はキメラテック・フォートレス・ドラゴンはキメラテック・フォートレス・ドラゴンによって食われないという点。つまり、出したもの勝ち。

このカードの元々の攻撃力は、融合素材にしたモンスターの数×1000ポイントの数値になる。

最低攻撃力は2000。モンスターゾーンは全10箇所しかないが、フィールド上であれば装備カードになっている状態のサイバー・ドラゴンでも融合可能なため、最高攻撃力は10000を超える。

対キメラテック・フォートレス・ドラゴン

さて、やってられない感の漂うキメラテック・フォートレス・ドラゴンであるが、ここでは対策を考えておきたいと思う。

キメラテック・フォートレス・ドラゴンは裏守備表示モンスターを組み込むことはできない。そのため、リバースがもっとも簡単な対策法になる。
リバースによって特殊召喚モンスターを叩き潰せる”フォッシル・ダイナ・パキケファロ”はなかなか重要なポジションになりそうだ。

ピンポイント対策で融合禁止エリアや禁止令なども挙げられるが、使い勝手は悪そうである・・・。

サイバー・ドラゴン自身を”あえて”採用しないという対策法についての見解を述べておこう。 このカードは自分がサイバー・ドラゴンをデッキに投入しているかどうか、ということはあまり重要ではない。自身のデッキにサイバー・ドラゴンを入れなくても、機械族を1体でもコントロールしている状態なら組み込まれる危険性は同じことだ。
それならフォートレスを拒絶するのではなく、自身でも扱えるようにしておいたほうが有益ではないだろうか。
もし仮にサイバー・ドラゴンがデッキに必要だと感じたならば、割り切ってデッキに組み込んでしまえばいい。大事なのはゲームメイクの仕方であり、”宵ごしの銭は持たぬ”もとい、”ターンごしのサイバー・ドラゴンは持たぬ”精神ではないかと思う。
例えば、サイドラを生贄用モンスターと割り切って使用するとか、出したら必ずそのターン内でフォートレスに融合してしまうとか。 もし仮に融合禁止エリアなどの採用を見込んでいるならば、それよりも自身で組み込んでしまうほうがはるかに現実味があるのではないだろうか。

カードとしてのキメラテック・フォートレス・ドラゴン

まったくふざけたカードである。1枚のカードでゲームバランスがぐっちゃぐちゃになるなんてあってはならないことだ。 この黒歴史カードがいったいプレイヤーたちにどのような影響を与えるのか。特に、ファンデッキユーザーにとって相当の脅威になりそうだ。 早急に対策を立てないとユーザー離れを引き起こすのではないかという懸念もある。 お上にはしっかりとした対応をしてもらいたい所存である。

デッキ構成

デッキサンプル:

モンスター 魔法
上級
サイバー・ドラゴン×3
オーバーロード・フュージョン
サイクロン
リミッター解除
強制転移×2
光の護封剣
次元融合
早すぎた埋葬
大嵐
地獄の暴走召喚
封印の黄金櫃
抹殺の使徒
未来融合−フューチャー・フュージョン
融合
貪欲な壺
DNA改造手術×2
リビングデッドの呼び声
激流葬
血の代償
聖なるバリア−ミラーフォース−
停戦協定
下級
スチームロイド
ドリルロイド
グリーン・ガジェット×2
レッド・ガジェット×2
サイバー・フェニックス
イエロー・ガジェット×2
プロト・サイバー・ドラゴン×3
融合呪印生物−光×2
召喚僧サモンプリースト