\サイクロン/×\サイクロン/
サイクロンが登場したのはもう10年近く前のことになる。その後、トルネードやツイスターなど多くの互換カードが登場することになった。それらは能力を発動するために何かを犠牲にするものが多いのだが、今回は何を犠牲にするのだろう・・・。
効果
◇自分フィールド上に存在する魔法・罠カード1枚と、相手フィールド上に存在する魔法・罠カード1枚を選択して発動する。
◇選択したカードを破壊する。
この系統のカードを評価するポイントはいくつかある。カードのタイプは何か。スペルスピードはいくらか。破壊できるカードの表示形式は表限定、裏限定、裏表対応のうちどれか。発動タイミングはフリーか。
このどれか一つが欠けても対魔法、罠カードとして成就しない。ダブル・サイクロンはほとんどが元祖サイクロンに似たつくりで、この条件を満たしている。
満たしているのだが、コストとして自分の魔法、罠カード1枚を犠牲にしなければならない。1:2交換でアドバンテージを失うだけならいざ知らず、その犠牲にするカードが自分フィールド上に存在しているということがかなりでかい。これが手札コストだったらまだどんなに楽だったろうか。
ダブル・サイクロンを気軽に使えるようにするには、このコストを気軽に用意できる環境を整えることが必要不可欠だ。
一番簡単なのは魔法、罠カードが豊富に含まれたロックバーン系のデッキ。ただ、あのタイプのデッキと魔法、罠除去系カードの間には常にデッキスペース関連のトレードオフが発生しており、元祖サイクロン以外にダブル・サイクロンまで入れるスペースがあるのか、というのはまた別問題である。
次に目を向けたのは究極宝。これらはモンスターを永続魔法として再利用する構図のため、ダブル・サイクロンの発動条件を簡単に満たしつつ、コストの問題を帳消しにできる、非常に相性の良いアーキタイプである。汎用性はあまり高くないがペガサス圧縮を1ギミックとして入れているデッキならば、採用の余地は十分にあるか。
専用デッキとして考えるなら、セットした状態で破壊or墓地に送られると能力を発動するタイプのカードとの組合せだろう。ワンダーガレージ、黄金の邪神像、呪われた棺、おジャマジック、宝玉の解放、荒野の大竜巻などを中心にデッキを
構成しよう。
もっとも汎用性が高くなるのが、発動した自分のカードにチェーンする形での使用である。そのカードをコストとすることで直接的にアドバンテージを失うことを回避できる。ただし、この場合はタイミングが限定されやすい欠点がある。