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生け贄人形

自分のフィールド上モンスター1体を生け贄に捧げて発動。手札からレベル7のモンスター1体を特殊召喚する。そのモンスターはこのターン攻撃できない。

TRIBUTE DOLL

昨今レベル8モンスターはトレード・インという専用ドローカードが登場したことでデッキの幅が広がった経緯がある。逆にトレード・インの登場によって使いにくいカードになってしまったのがレベル7のモンスターだった。
これはそんなレベル7に対応した、あまり知られていないサポートカードである。でも、このカード登場したのって第3期なのよね。この現状から導き出せる答えといえば・・・。

 

効果

自分のフィールド上モンスター1体を生け贄に捧げて発動。
手札からレベル7のモンスター1体を特殊召喚する。
そのモンスターはこのターン攻撃できない。

簡単に言えば、レベル7モンスターの生け贄素材を軽減できる能力。といっても特殊召喚扱いなので、手札にカードさえ揃っていれば先攻1ターン目からでもレベル7モンスターを場に出すことができる。
ただ、1ターン目からレベル7モンスターを出すことが果たして有効な手段なのかといえばそういったわけでもなく、数多くの生け贄要員が存在する現在でこのカードを使うメリットは薄い。
そもそもこういったサポートカードは非常に扱いが難しい。モンスターなら生け贄用に投入したものだとしても、それが戦闘の要である限り防御手段だったり、相手のライフを削ったりと何らかの逃げ道を作ることができる。それに対して魔法カードはコストで処理する以外、そのテキストに書かれた用法がすべてである。そうなると、後はそこに書かれている効果がリスクを背負ってでも惹かれるものであるか・・・ということが論点となる。
トレード・インのようなドローカードは”ドロー”がゲームで重要な役割を持っている以上、リスクを超えた利用価値があるが、このカードのように直接的なメリットが薄く、他のカードで代用しやすいものはリスクを抱える気にはどうしてもなれないのがプレイヤーとしての心情だ。

残された道はレベル7にどれだけ有能なモンスターが存在するか、ということだが、有能なモンスターは大抵種族や属性のサポートカードを使ったほうが効果的な場合が多く(加えて、特殊召喚できなかったり、特殊召喚では能力を発動できないモンスターもなぜか多い)、結局生け贄人形にお声がかかることはない。
S-D構築では数少ない上級サポートとして威力を発揮してくれるのだが。

◇主なレベル7モンスター(〜2010.01)

闇属性 可変機獣 ガンナードラゴン、リボルバー・ドラゴン、デビルゾア、ブラック・マジシャン、
真紅眼の黒竜、疾風の暗黒騎士ガイア、グリード・クエーサー、神聖魔導王 エンディミオン
光属性 アルカナフォースXVIII−THE MOON、守護天使 ジャンヌ、ジャッカルの聖戦士、
エメス・ザ・インフィニティ、天空勇士ネオパーシアス
地属性 パペット・キング、メカニカル・ハウンド、森の番人グリーン・バブーン、インセクト女王
水属性 超古深海王シーラカンス、海竜−ダイダロス、サイレントアビス、水魔神−スーガ
火属性 竜の騎士、大将軍 紫炎、ジュラック・スピノス、ヘルプロミネンス
風属性 霞の谷の巨神鳥、風魔神−ヒューガ、ストーム・シューター、ハーピィズペット竜