TAEV-JP052

スネーク・レイン

手札を1枚捨てる。自分のデッキから爬虫類族モンスター4体を選択し墓地に送る。

蛇の雨

かつて、デッキから墓地へカードを送るカードに”苦渋の選択”が存在した。5枚の好きなカードを選び、そのうちの1枚を相手が選んでそれを手札に加え、残りを墓地へ送るというものだ。
苦渋の選択の強さは、好きなカード5枚のうち1枚のカードを手札に加えることよりも、自分の墓地を肥やし、カオス・ソルジャー−開闢の使者−などのフィニッシャーに一気に繋げることができる点だ。
墓地に送ることができるカードを限定し、手札のアドバンテージをマイナスにした”スネークレイン”はある種の調整版であるといえるだろう。

 

効果

手札を1枚捨てる。自分のデッキから爬虫類族モンスター4体を選択し墓地に送る。

基本的に手札は-2される。だが、同じように墓地に1枚のカードを送る”おろかな埋葬”を積むことと天秤に掛けるとどうだろうか。デッキスペースという点でも、効率という点においても、性能は上だ。
手札コストとして爬虫類族を墓地に送ったとすれば、墓地アドをさらに+1できる、と逆転の発想も不可能ではない。
これらの総合的な効果を考えれば、決して表面的なアドバンテージとして換算することはできないだろう。

◇爬虫類族モンスター例(〜TAEV)

どのような爬虫類族を墓地に送ることで利益が向上するだろうか。デッキタイプと絡めて考えてみよう。

エーリアン・マザー、ダークネスソウル、デスグレムリン、ヴェノム・サーペント、エーリアン・サイコ 、
毒蛇神ヴェノミナーガ、毒蛇王ヴェノミノン
宇宙獣ガンギル、シャインスピリッツ、エーリアン・グレイ
レイジアース、エーリアン・ソルジャー、ヴェノム・ボア、ヴェノム・スネーク、スネークポット 、
バルーン・リザード、
エーリアン・ベーダー
ゴギガ・ガガギゴ、バイトロン、ガガギゴ、エーリアン・ハンター、首領亀、キラー・スネーク
ヘルプロミネンス、エーリアン・マーズ
デスサイクロン、エーリアン・スカル

表を見てもらえばわかるように、意外にも爬虫類族には全属性が揃っている。

■ゴギガ・ガガギゴ、エーリアン・ソルジャー、ガガギゴ
バニラ系のデッキで。これらの優秀な下級、上級モンスターを一気に墓地に送り、闇の量産工場で回収したり、リアニメイトカードで蘇生させたり・・・といった戦術はなかなか安定しそうである。
爬虫類を中心とした除去バニラなんて面白いかもしれない。

■エーリアンシリーズ
当然、こいつ等を墓地に送り
ミステリーサークルを使用!ということもあるのだが、エーリアンが全属性に散らばっているメリットがついに現れた。
氷炎の双竜やデザート・ツイスターといった優秀な墓地除外特殊召喚タイプのカードを、どの属性パターンでもデッキに採用することができるのである。これらがエーリアンに足りない安定感を補ってくれると期待したい。

■毒蛇神ヴェノミナーガ、毒蛇王ヴェノミノン
なんと言っても主役カードである。墓地に4枚もの爬虫類族を送り込めば、こいつ等は4回蘇生し、攻撃力は最高2000もアップする。さらに、自身を墓地に送り死者転生で回収するという荒業も存在。

これからの爬虫類展開に期待せざるを得ない1枚だ。