真祖・オベリスク
ついに登場したOCG用オベリスク。何故今なのか?と思うかもしれないが、逆に10周年の今だからこその登場といえるだろう。イラストは作者自らが描いたアニバーサリーシリーズ規格となっている。
オベリスクの巨神兵Ver.TF2と比べてみるとよりOCG用に効果が洗練されているが、神属性、幻神獣族という特殊な種族、属性は引き継がれている。第6期からサイキック族が登場し、新たな種族がこれからもリリースされるだろうとは思っていたが、まさかその第2弾が神となるとは驚きだ。邪神シリーズは普通に悪魔族、闇属性となっているので、このカードもわざわざ新たなジャンルを開拓する必要はないと思うのだが、そこら辺はこだわりなのか。
神属性限定の効果としてギャザリングのレジェンドルール(同名カードがフィールドに複数存在する場合、双方が墓地に送られる)を採用しても面白そうだが、遊戯王ではDNAを簡単に弄れるので実現するなら効果で処理しないとだめか。
効果
◇このカードを通常召喚する場合、自分フィールド上のモンスター3体をリリースして召喚しなければならない。
◇このカードは特殊召喚に成功した場合エンドフェイズ時に墓地へ送られる。
神特有の3体生け贄。すべてはここから始まった。邪神との違いは特殊召喚もできるということだが、原則として、やはりデッキ構築で3体生け贄確保は外せない。
古くから存在する墓守の偵察者、ジャイアントウィルスのような展開カードはもちろん、D-HERO ディアボリックガイ、ゾンビキャリア、サイキックの緊急テレポートなど数多くの手段が考えられる。
神族性のデメリットとして終焉の焔など、特定の属性向けカードが使えないことが上げられるが、今の環境ならそれほど不便に感じない。
◇このカードの召喚は無効化されない。
◇このカードが召喚に成功した時、魔法・罠・効果モンスターの効果は発動できない。
◇このカードは魔法・罠・効果モンスターの効果の対象にできない。
神をOCG化するために一番調整が必要なのが、どうやって神に神たる威厳を持たせるかってことだ。昔なら魔法・罠・効果モンスターの効果の対象にできない。の1文で終わりそうなものだが、それだとカウンターで召喚前に首をはねられたり、激流葬で飲み込まれたり、なぜか対象を取らない奈落の落とし穴に落ちてしまったり・・・と召喚すらままならないほど不安定になってしまう。
というわけで色々調整されたのだろう。地砕きでクビチョンパは相変わらずだが、その地砕きも今は制限だし、これはこれでがんばっているのではないだろうか。
◇自分フィールド上のモンスター2体をリリースする事で、相手フィールド上のモンスター全てを破壊する。
◇この効果を発動する場合、このターンこのカードは攻撃宣言できない。
神獣王バルバロスに比べるとやはり見劣りしてしまう部分も否めない。召喚ターンに発動するには場に合計5体のモンスターが必要となり、いくらデッキに展開用のカードをそろえているとしても時間が掛かってしまう。
神の威厳を駆使してなんとか場に居座り続け、的確なポイントで何度もぶっ放せるようにするのが理想的だ。
デッキ構成
デッキサンプル:
モンスター |
魔法 | 罠 |
---|---|---|
上級 オベリスクの巨神兵×2 神獣王バルバロス×2 D-HERO ディアボリックガイ×3 |
サイクロン スケープ・ゴート デビルズ・サンクチュアリ 闇の誘惑 我が身を盾に×2 簡易融合×2 緊急テレポート×3 死者蘇生 洗脳−ブレインコントロール 大嵐 念動収集機×2 |
王宮のお触れ×2 激流葬 聖なるバリア−ミラーフォース− |
下級 ダーク・グレファー×2 墓守の偵察者×3 クレボンス×3 墓守の番兵 ライフ・コーディネイター×2 ゾンビキャリア ファントム・オブ・カオス |