デッキ枚数、何が重要?

遊戯王は他のカードゲームよりも少ない「40枚」という枚数でデッキが構成されている。 この40という数字は多く感じるだろうか、それとも少なく感じるだろうか。 今回はそんな、数字も交えたデッキ枚数についてのお話。

 

デッキ枚数40枚

たま〜に見かけることがある

「デッキ枚数は40枚。それ以外は邪道!」

という意見。皆さんはどう感じるだろう。その通りだ!と賛同する人もいるだろうし、そこまでこだわらなくても・・・と思う人もいるだろう。
が、私から言わせれば

「デッキがきっかり40枚?くだらん固定概念ですね」

の一言に尽きる。
そもそもデッキをきっかり40枚にするのは重要なカードを引く確率を上げるためだ。40枚と41枚の間ではわずか零点数パーセントの差しかないのだが、そのわずかな数値が重要らしい。

確かに、デッキを40枚にする意図は大きい。特に初心者の場合、”デッキを40枚に纏め上げる”作業はステップアップを踏む上で非常に重要なプロセスだ。40枚の中で思い描くことをきっちりこなすことができたならば、自然とカードの役割も頭に入っていることだろう。

だが、残念ながら今回はそういった次元の話でもない。
問題なのはデッキ枚数40枚に執着する余りデッキ自体の構造を狂わせ、確率以前の問題を起こしてしまうことである。事実、ガジェットデッキの場合40枚では手札にガジェットが来すぎてしまう可能性もあり、40枚で収まることは少ないのだ。

”デッキ枚数”なんてものはデッキの機能の次に来るものであり、決して第一条件として上に来るものではない、ということを念頭においていただきたい。

私から言わせれば”重要なカードを引く確率を上げる”という意見自体ものすごく引っかかる面がある。
私もデッキを組むことは当然あるわけだが、そもそも重要なカードを引かなければ勝てないようなちゃっちいデッキを組みたくない、という思いは当然ある。
特にS−D構築のような、今手札にあるそれでどうにかしなければならない環境では重要なカードだけを重視するプレイングは非常に脆い。
本当にプレイング能力を高めるならば、確率を上げるよりまず現状で対処できる処理能力、あらゆるケースにおいても安定して戦うことのできる構築能力を上げるべきではないだろうか。
その上でデッキに必要と感じたら、1〜2枚のオーバーはあってしかるべき範囲であると、私は考える。

 

チラシの裏

そういえば、スタンダード、もといグッドスタッフ系統の謳い文句は”1枚1枚が強さを発揮し、安定して戦うことができる”というものであるが、ならデッキ枚数60枚のグッドスタッフはグッドスタッフと呼べるのか?
な〜んて考えたことはないだろうか。

私のその答えは・・・YESだ。実際に私は
COLLECTIVEという普通ではありえない超過枚数デッキを作成したことがある。
1枚1枚が強いならば、デッキが何枚だろうと手札に来たその5枚で十分に戦うこともできるはずだ。

え?私の考えはおかしい?

では1枚1枚が強いと明言している一方で重要カードを引く努力をしなければ勝つことができないという矛盾。
この遊戯王の”完成された究極の矛盾”とどちらがおかしい?と問えば貴方は何と答えるだろう。