混沌の黒魔術師/闇/魔法使い/2800:2600/8
このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、自分の墓地から魔法カード1枚を選択して手札に加える事ができる。このカードが戦闘によって破壊したモンスターは墓地へは行かずゲームから除外される。このカードがフィールド上から離れた場合、ゲームから除外される。

リメイク・カオス

第3期でリメイクされ、その後長きに渡って魔法使いデッキのフィニッシャーとなった魔法使い。そのかっこよさからファンも多い。
混沌系のカードが禁止カードに押し込まれる中、なんとか制限カードで踏ん張っていたが、第5期末に猛威を振るった
D-HERO ドグマガイ率いる”ドグマブレード”を解体する際に残念ながら禁止カードに登録されてしまった。

古くはカタパ1キルや推理ゲートなど様々な変則デッキで活用されていたことでもわかるように、とにかく汎用性の高いカードである。
混沌の黒魔術師禁止後、その能力の一部を発展させた
神聖魔導王 エンディミオン氷の女王などのカードも登場しているが、正直いくら類似カードが作られたところでリメイクカードの存在感を抜くことはできないだろう。

逆に考えれば”禁止カードになったからこそ胸を張って専用デッキを組める”ということ。ということでここでは制限を気にすることなく混沌の黒魔術師をメインに据えたデッキを考えてみることにする。

効果

このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、自分の墓地から魔法カード1枚を選択して手札に加える事ができる。

場に出すだけで墓地から魔法カードを回収することができる。混沌の黒魔術師でもっともメインで使われた効果である。聖なる魔術師のリバース回収や氷の女王の破壊後回収と比べても圧倒的な即時性を持ち、その強さがわかるだろう。
”上級モンスターである”ことにより一見アドバンテージ面でバランスが取れているように見えるが、混沌の黒魔術師自体に召喚条件はなく、名推理や死者蘇生によって簡単に場に出現するため、殆どの場合アドバンテージはプラス面に働く。
このカード登場時は死者蘇生1枚で墓地の混沌の黒魔術師×3が一瞬で並ぶという、おぞましい光景も見られた。強欲な壺の連続使用なんかも今考えるとゾッとするお話。

なお、専用の特殊召喚カードとして光と闇の洗礼が存在する。ブラックマジシャンをベースとするため使用の際はデッキが限定されてしまうのが難点だが、速攻魔法なのでこれを使って召喚するとかなりかっこいい。
ちなみに光と闇の洗礼やディメンション・マジックで特殊召喚した場合、タイミングを逃して魔法カードを回収できない場合があるので注意が必要である。

このカードが戦闘によって破壊したモンスターは墓地へは行かずゲームから除外される。

同じ効果を持つモンスターはレッサー・デーモンなどが挙げれられる。クリッターやキラートマトなどのリクルーターを封じるのはもちろん、黄泉ガエルやネクロ・ガードナーなど墓地で発動するモンスターについても妨害することができる。最近では墓地アドバンテージを増やさないことにメリットが大きいかな。

このカードがフィールド上から離れた場合、ゲームから除外される。

ことカードの登場時は確かにデメリット要素だったのかもしれない。除外から呼び戻す次元融合は自ら除外した相手モンスターも呼び戻してしまうなどのデメリットを持っていた。が、それはアタッカーとして活用していた場合の話。
攻撃を前提としないデッキでは次元融合との組合せにより強力な無限ループを生み出すことができる。このループを使うことで1キルを可能にしたのが
魔力倹約術に書かれているバーンデッキである。また、ドグマブレードにおいてもこのループがギミックの要となっていた。

現在では除外からの帰還カードとして異次元からの帰還、D・D・RD・D・M、さらに闇属性専用カードとして闇次元の解放がある。枚数を見れば墓地蘇生よりも充実していることからも混沌の黒魔術師の使い勝手の良さがうかがえる。

デッキ構成

デッキサンプル:

モンスター

魔法
上級
混沌の黒魔術師×3
ブラック・マジシャン×2
カオス・ソーサラー
D・D・M
D・D・R×3
サイクロン
ディメンション・マジック
光と闇の洗礼×2
死者蘇生
終焉の焔
大嵐
地砕き
闇の誘惑×2
魔法族の里×2
貪欲な壺
リビングデッドの呼び声
闇次元の解放×2
激流葬
聖なるバリア−ミラーフォース−
下級
熟練の黒魔術師×3
ライトロード・マジシャン ライラ
魔導騎士 ディフェンダー
魔導戦士 ブレイカー
墓守の偵察者×2
墓守の番兵
マジカルフィシアリスト
見習い魔術師×2