天地繚乱
除外に新たな絶望感、そして光明を同時に見出したネクロフェイス。原作ではバクラが何気なく使ったカードですが、OCGでは最強クラスの効果を多数収録しているという、とんでもカードと化してしまいました。
このカードによっての環境変化も必至。わずか数週間で多くの強力カードが登場しここまで環境が入り乱れたのは初めてではないでしょうか。
このカードは3つの効果があり、それぞれに焦点を当てることでいろんなタイプのデッキを作成することができます。
使用法1
◇このカードが召喚に成功した時、ゲームから除外されているカードを全てデッキに戻してシャッフルする。
これまでは除外されると専用のカードがなければ再利用は難しいのが定石でした。特に魔法、罠が除外された場合、再利用は不可能といってよい状態だったのですが、このカードの登場によって、除外することで再利用が可能になるという今までとは発想が180度逆転することになりました。
封印の黄金櫃のサーチ能力と組み合わせれば除外が主体のデッキでも強力魔法、罠カードをゲーム中に何度も使うことができそうです。E・HERO エリクシーラーと同様の効果ですが、使いやすさは段違いですね。
デッキサンプル:REMOVE/AIR
この効果は3Fなどの次元融合対策や異次元の生還者対策、封印の黄金櫃対策といった多くのカードのメタカードとしても能力を発揮します。
使用法2
◇このカードの攻撃力は、この効果でデッキに戻したカードの枚数×100ポイントアップする。
相手の除外カードもカウントすることから、かなりのパワーアップが期待できます。除外デッキのトドメとして召喚すれば軽く3000ぐらいにはなってくれるはず。 この効果は第3効果ともリンクしており、ネクロフェイスを封印の黄金櫃でサーチしてから召喚すると確実に10枚分、攻撃力2200が確保できます。
デッキサンプル:
モンスター |
魔法 | 罠 |
---|---|---|
上級 砂塵の悪霊×2 |
エネミーコントローラー×2 サイクロン 光の護封剣 魂吸収×2 次元の裂け目×3 大嵐 天使の施し 封印の黄金櫃×3 撲滅の使徒 |
激流葬 死のデッキ破壊ウイルス 聖なるバリア−ミラーフォース− 奈落の落とし穴×3 破壊輪 |
下級 速攻の 魔導戦士 ブレイカー 魂を喰らう者 バズー×2 閃光の追放者×2 ネクロフェイス×3 異次元の偵察機×3 デビルフランケン 魔導雑貨商人×2 |
撲滅の使徒で自分のデッキから除外しようとするのは俺クオリティー。
使用法3
◇このカードがゲームから除外された時、お互いはデッキの上からカードを5枚ゲームから除外する。
上でも書いたようにネクロフェイスを封印の黄金櫃で除外すればこの効果を発揮することが出来ます。魂吸収と組み合わせることで一度に5000ものライフを回復させることができるため、この流れを使用したデッキではライフが1万を簡単に超えてしまいます。
その豊富なライフを利用してデビルフランケンで攻めたり、光の護封壁で巨大な壁を作り上げたりと、いろんな方向にシフトしていくことができます。逆に相手にはD.D.ダイナマイトでダメージを与えていくのも乙ですね。
<対策>
このありえない回復法への対策は、ライフチェンジャーやシモッチの副作用といったカードで行います(正直、こんなカードを対策としてあげることになろうとは思いませんでしたが)。
ホルスの黒炎竜 LV8といった無効化関係もメタとしてあげることが出来ますが、テンポが遅いのが非常に引っかかりますね。
デッキサンプル:
モンスター |
魔法 | 罠 |
---|---|---|
上級 サイバードラゴン×3 |
オーバーロード・フュージョン×2 サイクロン リミッター解除 ハリケーン×2 大嵐 次元融合×3 魂吸収×2 天使の施し 封印の黄金櫃×3 抹殺の使徒 未来融合−フューチャー・フュージョン 貪欲な壺 |
激流葬 聖なるバリア−ミラーフォース− 奈落の落とし穴×2 破壊輪 |
下級 霊滅術師 カイクウ×2 グリーン・ガジェット×3 レッド・ガジェット×3 イエロー・ガジェット×3 ネクロフェイス×3 デビルフランケン×2 |
使用法4
また、この効果はライブラリアウト戦術(デッキ切れ)にも応用することができます。ネクロフェイスを何度も除外して相手のデッキを0にしてやりましょう。もちろん、自分のデッキが先に切れてしまったり、ネクロフェイス召喚によってリセットしてしまっては意味がありませんから、しっかりとした戦術を確保しておきましょう。 場に出す場合は反転召喚または特殊召喚に限ります。D・D・Mでの特殊召喚も便利そうです。
<除外法例>
封印の黄金櫃
十中八九メイン。
魂を喰らう者バズー
墓地からネクロフェイスを除外することで効果を発動させます。
ネクロフェイスを手札から召喚するわけにはいかないので、コストとして墓地に捨てた分を除外する形がベターでしょうか。奇跡の発掘とのコンボが簡単ですね。
天よりの宝札
手札から直接除外することができます。
異次元からの帰還
除外した分を場に戻してターン終了時に除外する。除外に3枚のネクロフェイスが存在していれば、一気に15枚むしりとることが出来ますね。
ワーム・ホール&亜空間物質転送装置
場に出している状態で除外。再び舞い戻ってくるため連続で使用しやすいカードです。
エレメンタル・アブゾーバー
手札から除外、そしてデッキの防御を担うことが出来ます。
デッキサンプル:
モンスター |
魔法 | 罠 |
---|---|---|
上級 |
サイクロン 奇跡の発掘×2 レベル制限B地区 ワーム・ホール×2 光の護封剣 手札抹殺 大嵐 天よりの宝札×2 天使の施し 封印の黄金櫃×3 |
エレメンタル・アブゾーバー×2 亜空間物質転送装置×2 異次元からの帰還×3 連鎖破壊×2 魔法除去細菌兵器×2 無謀な欲張り |
下級 魂を喰らう者バズー×3 メタモルポット ネクロフェイス×3 ニードルワーム×3 異次元の偵察機×2 聖なる魔術師 |
特定のカードを積む現在では連鎖破壊でデッキ枚数に決定的な差が出ますね。私が好きなだけですが。
使用法5
「アンデットモンスターとして利用する」
除外が苦手なアンデットもこのカードがあれば戦いやすくなります。相手の墓地からカードを除外する生者の書 −禁断の呪術−やヴァンパイア・ロードを除外するヴァンパイアジェネシスなどが組み合わせやすそうです。